真言宗 龍伏山二尊院 本文へジャンプ
二尊院縁起

 正式名称を龍伏山天請寺二尊院と号し、長門の古刹である。向津具半島の中央付近久津湊の小高い丘に境内を西向きに構えている。創建は寺伝によると、大同二年(807)天台宗の開祖、伝教大師・最澄の開基とされ、向津具半島内に八つの僧坊と十五の末寺を従え、別名向津具城と呼ばれる大寺院であった。

 天台宗として興隆するも栄枯盛衰を繰り返し、江戸時代初頭には毛利綱廣公の庇護を受け堂宇の寄進を賜り、真言宗に宗旨を替え隆盛するが、幾多の兵火戦乱、天災に遭い次第にその規模を狭め、末寺のすべてが姿を消し現在の寺観となっている





二尊院の年中行事


1月1日     初護摩祈祷会
2月3日     星まつり祈祷会
7月第4週   きゅうり加持
12月31日   除夜の鐘
毎月28日   護摩祈祷会



拝観のご案内

二尊仏(宝物館遣迎殿)
拝観時間:午前10時頃
          〜午後5時頃
拝観料金:大人200円
       小人100円
休 館 日: 不定休(通常は開館
       していますが荒天
       や防犯などで支障
       があるときは休館し
       ます。)

楊貴妃の墓(五輪塔)
拝観時間:終日拝観可
拝観料金:1人100円
休み:   なし


本尊 二尊仏
(国指定重要文化財) 

木造阿弥陀如来像

 二尊併立する向かって左側の尊像。いわゆる来迎印を結ぶ直立の像である。金泥などの彩色はわずかに残すのみである。昭和二十七年に京都解体修理が行われた際に、胎内および台座に墨書銘が見出された。
 ことに右耳の箇所には「文永五年八月日」(1268)、左耳の箇所には「法橋院■」、胎内前面の箇所には「文永三年月日」とあるので、鎌倉中期京都で院派仏師により作られたことが判明する。

木造釈迦如来像
 二尊併立する向かって右側の尊像。清凉寺式釈迦像といわれる特異な形姿で、全身朱色の彩色をほどこされていたとするが、阿弥陀像同様わずかに残すのみである。
 特殊な釈迦像信仰を形成しており、尊像の形式はインド・グプタ期の作風を反映し、縄目状の頭髪流水状の通肩の大衣の衣文など特異な相をそなえ生身の栴檀釈迦瑞像として信仰を集める。





二尊院五輪塔
(県指定有形文化財)
 下から地・水・火・風・空を表し、この世界を形成する五つの物質の意味を持ち、平安時代に伝来する密教的要素を図形によって表現するものである。ともに花崗岩製で鎌倉時代後期の建造と推定されている
 この三基の五輪塔は、二尊院に二尊像が安置された後に元々あった粗末な墓から建て替えられたとされ、中央が楊貴妃、両脇に建つのが侍女の墓と伝承されている。