共に親子2代
長門市油谷にある西田畳店の西田君にの礼盤(らいばん)を修理してもらいました。
ちなみに【礼盤とは?】本尊の前で導師が礼拝するための畳。
西田君は、いつも色々お世話になってるから、費用はいりません。奉納させてください。と言います。
いや、それは悪いから、ちゃんとお支払いするよと伝えるものの、奉納しますからと、譲りません。
西田君は一級畳技能士の免許を持っていて、腕は確かです。昨今、日本人の生活スタイルが大きく変化して、畳のある家も少なくなりました。私は畳や畳の匂いが好きで、腕の良い若い職人さんの活躍の場が増えると良いなと常日頃から思っています。
実はこの礼盤は、今から約35年前、先代である私の父が、住職になった折に西田君の親父さんが作って奉納した物で、親子二代に渡り携わってもらった畳でした。
だから奉納に拘ったのかな。
西田君は、勉強になりましたと、爽やかな笑顔で納めてくれました。
とても嬉しく、有り難い。
この礼盤の上に座って読経すると、何やら背筋がピリッとします。
次の代にエピソードとしても語り継げるよう大切に使いたいと思います。