早朝の安産祈願
もう一月前の話になりますが、8月初旬一本の電話がかかりました。
戌の日に安産祈願をしてほしい。ちょうどお盆参り真っ只中の8月6日。
スケジュールは、パンパンでちょっと厳しいので、別の吉祥日はいかがでしょうとご案内しました。
しかし、どうしてもこの戌の日にやってほしい。何とかなりませんかと懇願されるので、本当に時間の余裕が無いが、どうしてもということなら朝6時からならお受付できますとお伝えしたところ、
行きます。
承知しました。お待ちいたしております。
二尊院の住職になって13年。お坊さんになって24年。初めて朝6時から安産祈願をしました。
それはそれで清々しく、とても気持ちの良いご祈願となりました。
ですが、妊婦さんの体調のことを考えると、ちょっと複雑でもありました。
ネットでは安産祈願は戌の日じゃないといけない!みたいなことを書いているサイトもありますが、決してそんなことはありません。
特に初産の妊婦様になると、初めてのことで日々体調が異なることが多いこともありますし、ご家族のお仕事の都合などで戌の日に行えない場合もあります。安産祈願は必ずしも戌の日に行わなければならない決まりはありません。帯祝いとは、そもそも祈願済みの腹帯を妊婦さんのお腹に巻くことなのです。妊婦の方がお参りに行けない場合は、両親や代理の方でも二尊院はOKです。
大切なのは、母子が健康で安全に出産することなのですから。
二尊院の楊貴妃さんに妊婦さんがお参りすると、綺麗な子が生まれると信仰されています。
先月山口県の情報誌『トライアングル』に二尊院の楊貴妃伝説が取り上げられていました。同じページには、同じ真言宗御室派の般若寺さんの般若姫伝説も!
ぜひ多くの皆様にご利益をいただいてもらえたらと思います。