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禅宗のお坊さんの前で講演会in出雲 

先日、島根県出雲市で、臨済宗妙心寺派山陰西教区如水会様の研修会で講師としてお招きいただき、講演をしてまいりました。

この、如水会様は、島根県西部にある臨済宗妙心寺派寺院の青年僧侶の研鑽と親睦を深めるために設立された組織とのこと。

実は、真言宗寺院の二男として出雲に生まれた大学時代の同期生が卒業後、臨済宗のお寺とご縁があって現在妙心寺派の住職を出雲で務めており、如水会様の事務局を していることから、声をかけていただき、地域おこしや宿坊など、いろんなことに熱心にやっているので、それについて話してほしいと、ご 依頼をいただいた次第です。

演題は、「これからの寺院運営と地域活性」~お祭りと宿坊を中心に~という、仰々しいものになりました。

発表程度でしたら、人前に出て話すことは経験としてありましたが、講演をするのは初めてで、しかも他宗旨のお坊さんの 前とあって、2つ返事で引き受けたものの、大変なことだなとプレッシャーでもありました。

 

会場は出雲市平田の文化館。平田で思い出すのが、私は中学生の時、剣道を一生懸命頑張っていて、3年生最後の選手権では 山口県で個人3位となり、中国大会に出場することになりました。その開催地が平田市(現出雲市平田)でした。結果はというと、 完全に会場の雰囲気に呑まれてしまい、格下相手にまさかの一本負け。不甲斐無い内容に自分でも受け止めることができない、 黒歴史として記憶に刻まれており、今回はあの時のリベンジだと奮起して臨みました。

 

会場に到着すると、如水会の会長さん、副会長さんが、控室へご挨拶にお越しいただき、互いにお辞儀ををするのですが、 その所作が綺麗なこと。さすが禅宗のお坊さんだなと感銘を受けましたと同時に、我が振りも直さなければと戒めるとともに、 さあ。しっかりやるぞ!と気合が入りました。

 

慣れないながらもPowerPointで資料を作り、プロジェクターに映しながらの講演です。

その内容は、私が檀家件数0件の二尊院に帰った平成19年(2007)からの歩みをメインに、回想しながら、良かったこと、 悪かったこと、成功したこと、失敗したことなど実際の経験談の中から、ノウハウや出会いも含めお話をさせていただきました。

アウェイ感があるのかなと思っていましたが、暖かくお迎えいただき、良い緊張感を持ちながら、お話ができたので60分の予定が 15分ぐらい時間をオーバーとなりました。僧侶としての世間や仏教への想い、お寺の未来について、熱く熱く。

 

細かい内容は割愛させていただきますが、正直、二尊院に帰って16年の出来事を振り返ることなく、我武者羅に邁進してきたので、自分の歩んだ軌跡を振り返り整理を することができて本当によかったなと思っております。

 

ご参加いただいた、お坊さんからは、

・実際に経験したことをリアルに話していただいたので、分かりやすかった。

・お寺の形式やスタイルは違うが、何か始めてみようかと刺激をもらった。

・同じ日本海側で地域が抱える問題がよく似ていて、とても参考になった。

・二尊院に行ってみたくなった。

など、有難いお言葉を頂戴しました。

 

研修会も無事終わり、その後、懇親会にもお誘いいただき、心尽くしのおもてなしをいただいたのですが、その懇親会中には、如水会伝統の「おかげさま箱」という伝統儀式があり、参加者一人一人が、おかげさまエピソードの近況報告をみんなの前で発表し、木製のおかげさま箱に寸志(1000円程度)を 入れるというもの。集まった浄財は、会のために使われるそうです。

強制的に話させられるわ、お金は取られるはと思うかもしれませんが、これこそ六波羅蜜行の喜捨(旦那行)の最たるものと感じ、感銘を 受けました。自分は、いろんな所でいろんな人と繋がっていてお陰をいただいている。有難い。それを言葉にすることが大事なんです。

ついつい、その気持ちを忘れてしまいがちです。常に謙虚で感謝ができる。それを私たちは目指すべきだし、そのお手本が、 僧侶であるべき。それを見て、ハッとしました。なので、私も如水会様と素晴らしいご縁をいただけたことに感謝を込めて、 参加させていただきました。講師がおかげさま箱に参加したのは初めてだったそうです。

会長様からは、平田の思い出は良いものに代わりましたでしょうか?と聞かれたので、 はい。素敵な思い出になりましたとお伝えました。

 

いま、日本における信仰の形は、過渡期を迎えており様々な価値観の元、多様性が求められる時代となりました。

そのテーマは、世代のみならず、住む地域や家族構成などによっても、全く異なっており、どんな宗派のお寺でも宗祖、教義は違えど 社会が抱える問題の根っこは同じです。だからこそ、そんな声に耳を傾け、寄り添いきめ細やかな対応をするお寺が必要とされております。

お坊さんたちも、それをひしひしと感じており、だけど、何から手を付けようか悩ましい状況です。

 

二尊院は、温故知新の精神でこれまでやってきました。それが、それがこのたび、目に留まり、お話しする機会をいただけたことは、 たいへん光栄なことであり、また嬉しいことでもあります。

これを励みに私は、30年後も人々から必要とされる、僧侶でありたいと思いますし、そういうお寺を護持していきたいと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

二尊精舎 沙門智暁 合掌九拝

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