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二尊院住職・田立智暁のプロフィール

二尊院住職・田立智暁

幼少&修行時代

 昭和53年山口県長門市(旧油谷町)で生まれました。

 先代である父は元自衛官だったので、幼少時代は、長崎県対馬市と鳥取県境港市で過ごしましたが10歳の時、父がお寺を継ぐことになり、この日を境にお寺の息子になりました。

 地元の普通高校を卒業してすぐ、1200年続く二尊院の後継ぎとなるべく、京都にある真言宗の総本山 仁和寺の修行道場『仁和密教学院』に入山します。精進潔斎、世俗隔離の厳しい修行を1年間耐え抜き、さらに知識を深めるため、弘法大師 空海が設立した京都 種智院大学へ進学しました。

 大学に通いながら、恩師の計らいもあり、滋賀県大津市の大本山 石山寺に奉職。源氏物語と紫式部ゆかりの歴史ある大寺院で祈祷を中心に経験を積ませていただきました。

 大学卒業後は、石山寺座主様の勧めがあり、同県彦根市の真言宗 まめ大師尊にて前年に急逝された住職に代わり、住職代務者を5年間奉職。国宝彦根城とひこにゃんのお膝元で供養を中心に経験を積んだ後、平成19年に二尊院に帰山。翌年の平成20年に第60世二尊院住職を拝命いたしました。

二尊院の住職として

 二尊院はいわゆる「檀家寺」ではありません。ですから特定のお檀家(門徒)さんは0件ですが、安産祈願や年忌の法事など、ご依頼をいただく信者さんに支持され、年間120件以上の祈願や供養の相談に携わっております。

 信者さんからは、「子宝祈願でいろんな寺社を回ったけども、こちらでお願いしたら、すぐに授かった」「身内に相談できない内容の問題を丁寧に聞いてくれて心がほんと楽になった」「気持ちのこもったお勤めをしていただき、感動していた」などのお言葉をいただき、身の引き締まる気持ちになります。

 私は、生後7か月の第一子の長女を、18トリソミーという先天性疾患で亡くしました。言葉では言い表せない深い悲しみでした。妻は私とは比べ物にはならない悲しみだったでしょう。「たった一人でお浄土へ旅立たせるのは、親として本当に心苦しいけど、しっかり仏さまにお願いしておくからね。お父さんはもう少しこっちの世界で、使命を果たさないといけないから、しばらく待っててね。」そんな想いで日々長女を弔う中で、生まれてくること、死に逝くことについて、これまで以上に強く考えるようになりました。

 辛い経験があるからこそお坊さんとして、相談者の方にとことんまで寄り添い、少しでも笑顔になれるのなら本望と考えています。

悩みに寄り添うお寺

 お坊さん(寺院)は、どうしても葬儀やお悔やみといったネガティブなイメージが先行して、悩み相談の相手として選択肢に挙がりにくい部分があるかと思います。

 ですが、本来寺院とは仏教の教えに触れて、心の穢れや垢を洗い流し、デトックスする場所です。身も心もリセットして身軽になってご自宅に戻っていただく。お坊さんはその伝道者です。

 しかし、悩み相談は長時間を要することが多く、タイムオーバーになることもしばしばです。このようなケースを解消するため、宿坊を開業することに決めました。

 相談しやすい環境を整え、厳かでありながら親しみやすくをモットーにご縁をいただいた方々のお悩み事が1件でも多く解消するように精進いたしております。

家族と趣味

 現在4人家族(妻と娘2人)。趣味はパワースポット巡りで、特に霊峰登拝が好きです。

 日本津々浦々数多霊場、霊峰がありますが、できればご縁をいただいた方々と団体で参拝が出来たらいいなと思っています。

 欲を言えば、チベットやネパール、スリランカなど海外の仏教国を訪ねてみたいですね。

保有資格

一級小型船舶操縦士免許(特定)
遊漁船業務主任者
食品衛生責任者
石鎚神社先達
長門市観光コンシェルジュ
長門市消防団員
剣道二段
御室流華道入門